入稿ミスで時間もコストもロスしないために

今回は受注される側(当社 ぬいぐるみ制作専門店SUPY)の担当者目線で「ぬいぐるみ制作を外注する際のデザイン入稿」についてお話しします。

特に法人のご担当者様で、Illustrator(.ai)データの提出を求められてどうすれば良いか分からず不安を感じている方のために現場目線で整理しました。

「aiデータって何?」
「どこまで作り込めばいいの?」
「ラフしかないけど進められる?」

そんな疑問を抱いたことがある方は、この記事を読むことで漠然とした不安が解消されるかと思います。

① Illustratorデータ(.ai)とは?

aiデータとは、Adobe Illustratorというソフトで作成された編集可能なベクターデータのことを指します。

一般的にデザイナーさんが業務で使用するデザイン作成編集ソフトと言うと分かりやすいかもしれません。

よく「イラレ」と呼ばれているやつです。

ぬいぐるみ制作では、立体設計の元になる「キャラクター正面図」や「パーツ配置」の確認のため、この形式での入稿をお願いすることが多いです。

ただし、「Illustratorでないと進まない」わけではありません。

画像データ(JPEG・PNG)やPDF、手描きスキャンからaiデータに起こして進行可能な場合もあります。

やり方次第ではあるので、不明点はご相談ください。

② 必要な構成は?「正面・背面・横」の3面図が基本

ぬいぐるみは立体物ですので、正面だけでは設計できません。以下の3点があるとスムーズです。

  • 正面図(表情・洋服などの基本情報)

  • 背面図(しっぽ・背中の装飾など)

  • 横図(耳や髪型の立体感、厚み)

加えて、パーツごとの指定(例えば「足の裏は刺繍」「この部分はフェルト」など)があると受注側としては理解しやすいです。

情報共有がスムーズですと時短にもなりますし、イメージの相違が減り、結果として再現度の高いぬいぐるみ(イメージ通りのぬいぐるみ)に近づきやすいです。

参考資料

ぬいぐるみで「再現できるデザイン」と「再現できないデザイン」の違いについて

ぬいぐるみを制作する際に必要になるデザイン(イラスト)について

ぬいぐるみデザインギャラリー

③ 色指定はPANTONEがベスト

布の色は印刷物と異なり完全な再現が難しいです。

色指定はPANTONEでご指定いただくのがベストです。

「PANTONE 2035C」など具体的な番号で指定することで希望通りの色が再現されやすくなります。

生地は全てPANTONE色を元にできる限りご指定に近い色を探します。

PANTONEが分からない場合は、無料でCMYK→PANTONEに変換できるツールもありますので、利用してみても良いかと思います。

④ テキストや線はアウトライン化を

aiデータ内の文字や線は、必ず「アウトライン化」してください。

これはフォントの違いによるズレを防ぐためです。

パーツごと(例 頭・胴体)の実寸サイズも記載してください。

⑤ データが不完全でもOK。まずはお問い合わせください

社内にデザイナーさんや好意にしているデザイン外注業者やフリーのデザイナーさんがいれば心配ありませんが、何も伝手が無い場合もあるかと思います。

完璧な入稿でなくても構いません。

最初から完璧を求めず、「自社のキャラクターがいるので、これを使ってぬいぐるみを作りたい」からでもご相談ください。

「このまま入稿して大丈夫かな?」と迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。

ぬいぐるみ制作のプロとして、全力でサポートいたします。

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